焦ることはない。
そう気づいた今こそが良い機会。
サラリーマンが “五十にして天命を知る” ために今すぐ始めることを次の様に提案する。
- コーチングスキルの開発
- 標準化とティーチングスキルの向上
- できれば英会話力アップ
2020年に起きている変化
- テレワーク・リモートワーク従事者の増加
- フリーランスと派遣社員の増加
- 副業とマルチインカムの拡大
新型コロナウィルス Covid 19の流行によって、IT企業だけでなく多くの企業がテレワーク。在宅勤務を実施した。
『働き方改革』が推進されるなかで、この時期のテレワークは意図しない社会実験にもなった。
経営者の一部で言われているのは
「不安視していたよりも業務に混乱が生じなかった」
「オフィスのコストを削減できるのではないか」
など、「仕事は会社じゃないとできない」、「会議は直接顔を見てするもの」という固定観念のブレークスルーが起こり、” 仕事の常識 “革命が起こっている。
足音が聞こえている大恐慌に備えて、あるいは不本意ながらも少なくない数の企業がコスト削減のために人員整理を行う。
不況の後に来るリバウンド需要と需要に対応する柔軟性をもつために、正規雇用と非正規雇用の比率が逆転する会社もあるかもしれない。
- 正規雇用 = 固定費
- 非正規雇用 = 変動費として需要に応じて調整をする。
非正規雇用の形態であるフリーランスと派遣社員は増えることになる。
フリーランス・派遣社員増加とテレワーク・リモートワーク増加に加えて、昨今の動向から見ると
- ネットビジネスなど副業に参入するハードルが低くなった
- これまで通勤に費やしていた数時間を利用することもできる
- 単純に収入不足を補うこと
これらのことから副業とマルチインカムに取り組む人が増える。
40歳の強みと弱み
- 40歳の強みは『知識と場数と経験』。約15年。人によっては20年の現場経験。
- 40歳の弱みは『保守的な判断』。経験から来る恐怖、防御反応。
「強み」も「弱み」もどちらもが経験に基づくもの。
過去の現場経験から条件反射で良し悪しや可能性を導き行動することが多い。
知識と経験と行動の間をコントロールすることができるようにすれば「強み」が増す。
40歳からのサラリーマンの進路
- 役員に向かって出世街道
- 専門性を生かして部長クラスで現場を仕切る
- さらに専門領域のエキスパートとして道を究める
- 本業はそこそこに、副業に十分な時間をかける
- 仕事はそこそこに、趣味の道を究める
いずれの道が正解というものではない。
個人個人で、自分自身と家族の幸せのために進む道を決めるのが40代である。
コーチング
知識と場数と経験をもった40代の「強み」を生かして自分自身の付加価値を高めていくためには、コーチングを学び、そのスキルを高めて開発・実践していくことが、次の10年につながっていく。
コーチング ≠ ティーチング ≠マネージメント
“コーチングとは、対話を重ねることを通して、クライアントが目標達成に必要なスキルや知識、考え方を備え、行動することを支援するプロセスである。”
“コーチングは「知識」と「行動」の間の溝を埋める”
“コーチングの3原則とは (中略) 双方向、継続性、個別対応というマインド”
コーチングスキルは汎用性があるので部下や後輩にだけでなく、例えば転職しても定年退職した後でも後輩の育成や外部コーチとして、そのスキルを発揮できることもあり得る。
幾冊かのコーチングに関する本を読んだが、この本は網羅性と例示が分かりやすくお薦めできる。
標準化とティーチング
40代の知識と経験は、それを社内のあるいは同じ業界の後進に受け継ぐことが付加価値になる。
現代の企業活動においては「仕事は見て覚えろ」や「技を盗め」では成り立たない。
いまの時代にこれをしていると、市場や競合のスピードに乗り遅れてしまう。
職人の世界では別だと考えるが、サラリーマンは業務を如何に「標準化」して効率化で生まれた時間を新たなことに充てるかが「できる」であり、付加価値。
そして「標準化」された業務を後進に教え込み、自分自身は新たな領域に挑戦する。
ティーチングにおいては次の点を注意しておきたい。
- 緊急性が高い場面で有効。コーチングでは部下・後輩の「気づき」を待っていられない。
- コーチングの自主性と違い、「受け身」であることから理解度を測るテストをすること。
自分の得た知識や経験は出し惜しみすることなく形式知化、標準化してティーチングする。
できれば英語力アップ
いまのあなたの英会話スキルに自信があるのであれば読み飛ばして頂いて結構。
もしも英会話に自信が無いのであれば、読む価値のある一冊を紹介する。
何歳になっても、英会話・英語ができて損をすることはない。
むしろ得すること、まだまだ仕事の可能性が広がることの方が多いことに間違いない。
「QQイングリッシュ」代表の藤岡頼光さんの著書。
これは私の経験から、まさにその通りだと思う。
“あれもこれも、手に入れようとしない”
特に次の2つは私が毎日、英語で仕事をしているなかで実感していること。
英語が苦手な日本人が陥りやすく、英語で会話する相手のフラストレーションを生んでいるもの。
“「細かいニュアンスまで伝えなきゃ!」は捨てなさい。”
“「日本語で考えてから英語に訳す」は捨てなさい。”
~文末~