普段は一定のガイドラインのもとに例えばUSドル取引前提で会話するとか、社内の会計基準に沿って資料はユーロ€で統一している等あると思うが、多国間を同時に繋いだテレビ会議などでつっこんだ議論になると現地通貨建ての数字が出てくることもある。
慣れてくればおおよその為替レートを覚えて暗算もできるが、微妙な事案になると細かい計算がしたくなる。
そんな時の便利ツールとして、デスクトップに保存して直ぐに使えるようにしている簡単な関数を用いたエクセルの表を自分で作って利用している。
六兵衛自作の素人エクセルだが、今のところは必要十分だと思っている。
エクセルのテーブル全容
スクロールする必要のないコンパクトなテーブルがコンセプト。
① 為替レートの更新の日付を記載しておく。
為替はナマものなので、いつの為替レートなのかは大事なポイント。
② 為替レートを参照したデータソースを明記する。
このテーブルを社内資料に添付することもある。
データの信頼性を担保する情報源を明確にすることも大切。
③ 定期的にデータを更新し、過去データは暫くは残しておく。
自分の場合は1回/週のアップデートを習慣としている。
④ ひとつの外貨を軸にして各通貨の為替レートをインプットすると、反対の換算まで自動計算。
できるだけマニュアルでインプットする項目を減らす。
⑤ 対象の値と通貨の単位(USDなど)と値をいれると、複数の通貨への換算を同時に自動計算。
会議中の流れで発言される現地通貨を即座に複数の外貨に換算することに利便性がある。
上のテーブルは、1867USDがEUR,IDR,THB,INR,RMBそしてJPY(日本円)でいくらに換算できるかが瞬時に計算されている。
試しにやってみよう
- 日本円(JPY)で上記テーブルのUSドルと同じ数値を入れると以下の通り。
セル[B:12] に”JPY “を、[B:13]に”1867″と記入する。
日本円1867円に相当するほかの通貨への換算が同時にできる。
- 中国元(RMB)として同じ数値を入れると次の様な換算結果になる。
セル[B:12] に”RMB “を、[B:13]に”1867″と記入する。
中国元1867元に相当するほかの通貨への換算が同時にできる。
エクセルの関数
換算の結果を導くエクセルの関数
計算元の通貨名のセル;い 、計算元の数値のセル;ろ 、いの列名;は
求めたい通貨の列名;に 、はから数えたにの列の数;ほ
= IF(い=””,””,ろ*IFERROR(VLOOKUP(“*”&い,は:に,ほ,FALSE),1))
計算元が中国RMBでUSDの換算値を求めたい場合には
い=セルB11、 ろ=セルB12、は=B列、に=C列、ほ=2列目
= IF(B11=””,””,B12*IFERROR(VLOOKUP(“*”&B11,B:C,2,FALSE),1))
いかがでしたでしょうか、便利かもと思ったらつくってみてください。
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