転職活動タイミング ベストな時期は何月?

キャリア

「転職しよう!」と思いついて明日から出来るのはフリーランスだけ。

会社勤めを前提とした転職では次の様なプロセスで進んでいく。

企業という相手がいる話であり、新規採用に伴うコスト(例;エージェントフィー、新人教育費、給与など)は企業の予算と照らし合わせて入社の時期が計られ、そこから日程を遡って採用活動が開始される。

新卒採用と違い、中途採用(転職)は「買い手」(求人側)に主導権がある。

入社の時期、そこから逆算した採用(オファーレター)と面接の時期は企業次第なので、応募者側の希望する日程になるものではない。しかし、諸々の状況次第であり、絶対ではない。

 転職活動は何月がベストタイミング? 

① 4月入社の案件 ⇒ 前年11月~当年2月に活動する

② 10月入社の案件   ⇒ 5月~8月に活動する

【説明】

  1.  なぜ4月と10月の入社案件を代表例にするのか
    • 企業の会計年度と半期、4半期という節目で予算管理される為。
    • 6月と12月はボーナス支給する企業が多く、ボーナス支給翌月の退職に制限などがある場合がある。
  2. 転職活動の期間が数か月あるのは何故か

業務経歴書・履歴書の提出は入社日から起算して3~5か月前。

先ずは書類選考に2~3週間。面接の設定と本番で2~3週間。採用可否検討2~3週間。

ここまで最短で1.5~2.3ケ月(6~9週間)。

今の会社への退職届、交渉に最低1ケ月。これで2.5~3.3ケ月。ほとんどの場合、人材の採用には複数の決裁を経ることになる為、関係者の日程調整でさらに1ケ月くらいは掛かる。

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 転職活動の準備は何月? 

△ 転職エージェントへの登録・相談。転職先候補のリストアップ。

〇 転職先候補の調査・深掘り・絞り込み

◎ 情報収集;友人や知人、取引先など「生の声」。転職エージェント面接。

 

ロバート・ウォルターズ

 中途採用人材(転職者)の募集理由 

  1.  業務拡大による人材の増員 = 事業計画に沿うために入社時期が予算化されている。
  2.  計画的な退職者に伴う補充 = 年度計画に織り込まれて予算化されている。
  3.  依願退職に伴う補充 = 結婚退職など予算化されていないことがほとんどなので、募集から採用決定、入社までの期間が短い。
  4.  懲戒免職者の離職に伴う補充 = 突然に生じることであり募集から採用決定、入社までの期間が短いが、採用する企業は業務能力よりも人となりを重視することがある。

 転職活動タイミングに影響する企業の業務日程 

  • 会計年度の始期日と終了日(Fiscal Year)
    • 日本企業の多くは4月1日~翌年3月31日が会計期間。予算はこの節目に沿う。
    • 外資系では、1月1日~12月31日の場合も多い。
  • 予算作成時期
    • 翌年度以降の予算作成は期末から数えて半年前から始まる。
      • 売上予算から始まり→仕入予算→製造・販売管理・コスト予算と積み上げられた後、利益計算が始まり、予算承認まで何度かのサイクルを回す。
      • この過程の中で翌年度の採用計画が策定される。
  • 年度末を見据えたコスト低減活動の号令

会計年度の第3四半期が近づくと年度計画達成を目指してコスト低減の号令が掛かることがある。上場企業でも、毎年1月~3月に海外出張禁止と恒例行事化している事例もあるが、そういった時は採用活動も延期になることがある。

    • 始期日が4月の企業では、1~3月に入社する採用は少なくなる。
    • 始期日が1月の企業では、10~12月に入社する採用は少なくなる。

 

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