日本人は減っているのか?

海外生活

「日本人の人口が減っている。」ここ数年言われていることが気になっていたので、総務省、法務省、外務省庁のデータを調べてみた。

 日本人は毎年 0.1~0.3% 減っている。


日本の人口は減っている

 総務省統計局の国税調査データによると、大正9年(1920年)から平成20年(2008年)まで、日本の人口は上がり続けていたが、平成22年(2010年)の微増以降、下がり続けている。

 平成29年(2017年)12月調査によると、1億2671万人。前年比▲227千人。マイナス0.2%。

 平成20年(2008年)からの10年間で、▲138万人でマイナス1.1%。

 2055年には1億人を割込む予想をしている。


しかし、日本の在留外国人は増えている

 法務省の在留外国人統計では、対象を中期滞在者及び特別永住者とした場合に、平成20年(2008年)の222万人から10年間で、+34万人のプラス15.5%となる256万人。

 平成29年(2017年)において在留外国人が日本の人口に占める割合は2%である。

法務省のウェブサイト;外国人居住者の統計

10年間で在留外国人が34万人も増えたのに日本の人口は138万人も減ったということは、日本人が172万人も減ったのか…..いやいや、そうじゃない。


実は、海外在住日本人も増えている

外務省の海外在留邦人数調査統計によると、長期滞在者及び永住者の総数は統計を開始した昭和43年以降最多の135万人である。

 平成20年(2008年)からの10年間で、+24万人でプラス21.0%。永住者だけでみると、+12万人で34%も増加している。

 グローバル=海外生活という訳ではないが、2桁パーセントの増加を数字で見にすると、かなりのスピードで人が動いていることがわかる。

外務省webサイト;海外在留邦人数調査統計


でも、やはり日本人は減ってる。

 ここまで総務省、法務省、外務省のデータを見てきたわけだが、まとめると上の表の様になる。

各省庁のデータ採取時期と方法の違いがあるので、単純に比較することは正確性を担保しないのは承知の上で、参考値として算数をしてみた。

{日本の人口} - {在留外国人} + {海外在留邦人} ≒ 日本国籍を有する日本人

ここ10年間で日本人は毎年▲0.1~0.3%、通算149万人が減っている。

~ 文末 ~

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